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「どうして東小は運動会をしないの?」

時は2019年、コロナ禍前までさかのぼります。

当時、世間の学校では「学習指導要領がかわる」「新しく、教えるべきものの指標が『資質・能力』というものになる」ということが話題になりました。東小では、〝これからの学校はどうあるべきなのか〟と保護者のみなさんと考え合ったり、先生方が真剣に議論をしました。

当時の運動会は、午後まで続く大がかりな行事で、幼児競争やPTA種目、学年選抜リレー、地区別選抜リレーと多岐にわたる種目を行っていました。開会式で、6年生が高らかに東小マーチを演奏している姿はいまでも印象に残っています。

冒頭に書いた「学習指導要領がかわる」の節目の議論ではこうした種目を廃止し、午前中に収まるようにするという案をまとめたところでコロナ禍に突入しました。だから、この案に基づく「運動会」は幻で、誰も見たことがないまま現在に至っています。

こうした中で、昨日のブログで書いた表現発表だけを発表する機会を2020年に実施しています。そこから、少しずつ形を変えて、現在の「学習発表会Ⅰ」に落ち着いています。

コロナ禍のさいごによく言われた「アフターコロナ」というものによって、私たちの生活はずいぶん変化しました。子どもたちの根気や体力の面にも、その変化は表れています。

『もしも、以前の教育課程の運動会をいま、そのままやったら…』と考えることがあります。

高学年の意識の醸成や、学校に集うことの一体感、行事をやりきることの達成感は高まることでしょう。しかし、体力面ではヘロヘロになるんじゃないか、学習活動に影響を及ぼすのではないかという見方もできるのです。

ブロックごとに実施する点を除けば、くしくも幻の運動会と現在の学習発表会Ⅰはほとんど変わらないのです。こうした時代の流れや、子どもたちの実態をもとに考えたときの「ちょうどよさ」が学習発表会Ⅰにはあるのではないかと考えています。

いまでもよく言われるタイトルのことばへのお返事にはこんなふうにお答えしています。