1学期末に実施した学校評価アンケートには、たくさんのご回答をいただきありがとうございました。寄せられた意見の中には学校としての見解としてお答えをする必要があるものがありましたので、数回にわけて掲載します。
今回は…
学習発表(運動会、学芸会)などつまらない。子供の頑張りが感じられないものばかりです
…という声にお答えします。
行事に向かう営みにこそ、成長があるから...
稚内東小学校では、2021年度以降に学芸会・運動会ではなく「学習発表会Ⅰ・Ⅱ」という形で初夏と秋に児童の学習活動を発表する機会を設けています。
保護者の方にご理解いただきたいのは、運動会や学芸会は「出し物」ではないということです。
子どもたちが何か月にもわたって準備をする過程で仲間と協力したり、切磋琢磨し練習するなどすることにこそ、行事を通して学ぶ意義があるということです。
学芸会を実施していた時代には、この日のために、先生方は7月末から計画を立て、子どもたちは2学期が始まると劇や音楽、太鼓や踊りに分かれて練習する大規模なものでした。運動会も同じようなねらいをもって取り組む大規模なものでした。
資質・能力を育む教育活動へ
一方で、2020年4月には、学習指導要領が新しくなり、子どもたちに資質・能力を育むべく日々の教科指導や行事のあり方を見直しながら教育活動を行っています。コロナ前の2019年には、運動会や学芸会のあり方について議論・見直し、保護者のみなさんに理解を求めています。
時を同じくしてコロナ禍となったことで、こうして理解していただいた運動会・学芸会を再編した「学習発表会」に代わる形となりました。その具体が、表現活動発表会(2020年)や学習発表会Ⅰ・Ⅱ(2021年~)なのです。
「東小はなぜ運動会や学芸会をしないのか」という疑問にはこのようにおこたえしてきました。学習指導要領による教育のあり方の変化とともに、学校教育は「令和型」の取組に変化していくものと考えています。
学習発表会Ⅰ・Ⅱの当日には、子どもたちが身に付けた資質・能力の発表と、その舞台裏にある子どもたち自身の成長に思いを馳せながらごらんいただければ幸いです。